総予測2024#12Photo:Yuichiro Chino/gettyimages

いつになく債券市場が動意づき、世間でも「金利」への関心が高まりつつある。そこで、特集『総予測2024』の本稿では、日本と米国の金利について、2024年の動向を専門家5人にアンケート。先行きを大展望してもらった。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

専門家5人が日米「金利」動向を大予想!
マイナス金利撤廃&米利下げの見通しは?

 日本にもついに、「金利のある時代」が本格的に到来し始めた──。日本銀行の金融政策の修正観測などを手掛かりに長期金利は上げ足を速め、2023年10月末に一時0.955%と、約10年ぶりの高水準を記録。いつになく金利が動意づき、世間でも大きな関心を集めている。

 そこで今回、金利動向に詳しい専門家5人にアンケートを実施。24年末の日本と米国の長期金利の水準について、想定する中央銀行の政策やインフレ動向と併せて回答してもらった。

 具体的には、日米の24年末時点の長期金利(10年物国債利回り)見通しに加え、それぞれ予想の前提とする中央銀行の金融政策と、インフレ動向を予測。さらに、今後の中長期的な日米金利動向を展望してもらった。

日銀による「マイナス金利政策撤廃」や、FRB(米連邦準備制度理事会)が米国の「利下げ」に動く時期とは?次ページでは、住宅ローンから企業業績、株式市場や世界経済まで多大な影響を及ぼす「金利」を巡り、経験の長いベテラン専門家から集まった興味深い分析の数々を明らかにする。