どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年#35Photo:picture alliance/gettyimages

建設機械、重機械でそれぞれ国内最大手のコマツと三菱重工業を今回は取り上げる。2社の中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#35では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。コマツと三菱重工は、勝ち組世代が異なる結果となった。このほか専門家による5年後の平均年収予想も掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

勝ち組世代が異なるコマツと三菱重工
業績好調の2社で負け組になった世代は?

 どの世代が割を食ったのかが、丸分かりになる本試算で、今回は建設機械、重機械でそれぞれ国内最大手のコマツと三菱重工業を取り上げる。円安を追い風に、両社とも足元の業績は絶好調だ。コマツは資源価格高騰の恩恵を受け、鉱山機械が伸びている。三菱重工は防衛、ガスタービンの受注増で2024年3月期の純利益は過去最高益を見込む。

 そんな機械セクター2社の中でそれぞれ、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、コマツと三菱重工は勝ち組世代が異なった。また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。