散らかった部屋写真はイメージです Photo:PIXTA

お金や時間に余裕のある人は、「取捨選択」ができる人だ。「なにを優先すべきか」「なにが不要か」を意識するクセをつけると、むやみな浪費が劇的に減り、時間とお金に困らない生活がやってくる。※本稿は、有川真由美『お金の不安がなくなる小さな習慣』(毎日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

1日の優先事項を絞って
「先取り」する習慣をつけよう

 お金がなかなか貯まらない、いつも時間が足りないという人の最大の原因は、「優先順位」をつける習慣がないことです。「いま、なにを優先すべきか」を意識する習慣がないから、なんとなくお金や時間を使って、いつの間にか足りなくなってしまう。だらだらとSNSを見たり、ゲームをしたり、ショッピングセンターをふらついたりと時間を浪費しがちな人は、お金もムダに遣っているはずです。

 そうならないために「1日の優先事項」を3つ以内に絞って“先取り”する習慣をつけましょう。給与を“先取り貯金”するように、最初にその時間を確保するのです。

 たとえば「午後は仕事、18時からは家族団らん、21時からは英会話レッスン」などと決めて、ほかのことはしないようにします。休日は「親孝行メインの日」「大掃除と買い出しの日」「読みたかった本に没頭する日」などの優先事項があるでしょう。

 また、今日の仕事の優先事項も3つに絞って、できるだけ大事なことから先に終わらせましょう。優先する仕事がわかっていないから、あれもこれも手をつけたりして、1日の終わりに「結局、なにも終わっていない!」となるわけです。

 1年の始まりに今年やりたいことの優先事項を決めて、先にスケジュール帳に書き込んでしまうのもおすすめ。家族旅行、絵画制作、資格試験の勉強と受験、ボランティアへの参加など大切なことは大抵、「緊急でないけれど、重要なこと」なので、「時間があるときにしよう」などと考えていると、いつまでたっても実現しません。

 時間には容量があるので、器のなかにまず大きくて大事な“石”を入れる。初めに小石ばかり入れていては、大事な石が入らなくなってしまうのです。

 頭のなかで「優先事項、優先事項」と考えるクセをつけると、むやみに浪費することが劇的に減って、時間とお金に困らない生活になってくるはずです。