温泉、ビール、ねこ、チョコ、夜景、定年力…挑戦してみよう!ユニークな資格10選写真はイメージです Photo:Sam Spicer/gettyimages

コロナ禍の影響から自宅で過ごす時間が増えたこともあり、資格を取得することへの人気が高まっています。その中でも今回は、ユニークな資格を10点、取得するメリットともにご紹介します。気になるものがあればぜひ、挑戦してみてください。(フリーライター 織瀬ゆり)

「民間資格」「公的資格」「国家資格」
それぞれの違いをきちんと把握しておこう

 趣味の延長であったり、仕事のネタづくりであったり、ユニークな資格の取得を一度は考えたことがある人も多いのではないでしょうか。ビジネスパーソンがユニークな資格を取得するメリットとして、以下の3点が挙げられます。

(1)物事に対する視野が広がる
(2)商談の場など、アイスブレイクに使える
(3)現在の職種では縁のない分野へ興味を持つきっかけとなる

 一概に資格といっても、その種類はさまざまです。資格は、「国家資格」「公的資格」「民間資格」の3つに大きく分けられます。

「国家資格」は、国の法律に基づいて、個人の能力や知識を証明する資格です。弁護士や司法書士、税理士といった士業や、医師や保育士の資格も国家資格です。

 国家資格の中には、一定の認定要件や実務経験、所定の研修を受講するといった要件を満たさなければ受験資格が得られないケースも少なくありません。公的資格や民間資格よりも社会的な信頼性や信用性が高く、一般的に難易度も高く設定されています。

 国家資格が国が認めた資格であるのに対し、「公的資格」は、民間団体や公益法人が実施し、文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格です。代表的なものでは、商工会議所が実施する「日商簿記検定」などがあります。

 その性質は民間資格と大きく変わるわけではありませんが、「公的」と称することで、資格としての優位性や信頼性をアピールできるため、受験者の獲得にもつながります。また、民間資格と違い、就職や転職、業務ですぐに役立つ実践的な資格が多く含まれていることも特徴でしょう。

 一方、「民間資格」は、民間の企業や団体、協会、公益法人が、独自の審査基準で設けた資格です。民間資格の難易度は千差万別で、需要や社会的認知度が高いものも多数、存在します。受験資格を設けていないものが多く、受験のハードルが低いことも特徴といえるでしょう。

 今回は、民間資格の中から、ユニークな資格を10点、ご紹介します。

挑戦してみよう!
おすすめの「ユニークな資格」10選

【その1 夜景観光士検定】

 重要な観光ファクターとして注目が高まりつつある夜景。夜景鑑賞のプロとしてだけでなく、夜景観光のプロを育成すべく、一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロが運営する民間資格です。

 夜景を観光コンテンツとして捉えるなど、夜景を取り巻く環境の変化に応じ、「夜景鑑賞士検定」と「イルミネーション検定」の2つの資格を統合し、2019年より本名称で実施されるようになりました。

 試験は1回、毎年12月初旬に実施。1級~3級まであり、年齢や経験等による受検資格の制限はありません(ただし、2級合格者のみ1級の受検が可能)。受検料は、2021年12月に実施された第3回夜景観光士検定では、1級の試験は行われず、2級は6600円、3級は5500円(いずれも税込み)でした。

 なお、検定に合格すると、一部の展望施設に特別割引価格(たとえば、六本木ヒルズ「東京シティビュー」が1800円→1600円へ)で入場できるほか、提携企業からLED商品が割引価格で買えるといったメリットもあります。

参考:夜景観光コンベンション・ビューロー