「仕事に集中できない」人はやってみて!住職が教える「脳が集中する」呼吸法とは?禅語には「一息に生きる」という言葉がある。仕事をするときは仕事に、遊ぶときは遊びに集中して徹底的にやりきることが、その瞬間を全力で生ききることにつながる(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 誰でもネガティブな感情を抱くことはある。ただでさえ現代人は忙しい。せわしない日常のなかで、一度ネガティブな気持ちになってしまうと、立て直すことは難しいものだ。ネガティブな感情が別のネガティブな感情を呼び、いつもどことなくイライラしたまま過ごしてしまう。そんな連鎖を断ち切りたかったら、本書がおすすめする「リセットの習慣」を試してみよう。

『リセットする習慣 やり場のない感情を整える62のヒント』書影『リセットする習慣 やり場のない感情を整える62のヒント』 枡野俊明著 明日香出版社刊 1540円(税込)

 著者である、曹洞宗徳雄山建功寺の枡野俊明住職によれば、心軽やかに生きている人は、ネガティブな気持ちを自ら「リセット」できる。禅の根本の教えである“今を生ききる”という考えを中心に、本書では気持ちをリセットする方法をわかりやすく解説してくれる。「今しかない」とこの瞬間を生きる禅的な生き方は、一瞬一瞬新しい心にリセットする生き方とも考えることができる。本当にそんなふうに生きられたら、どんなに心が軽やかになることだろう。

 禅といっても、厳しい修行に耐えようというわけではない。本書が紹介するのは、多くの人の悩みに寄り添う、日常のふとした場面で取り入れることのできる習慣だ。忙しく心のざわつく日々にこそ、心穏やかになれる禅の教えが役に立つ。いつもどことなくネガティブな気持ちになっている、日々のくらしになぜだか不満が募るというときに、本書がやさしく心を解きほぐしてくれることだろう。(池田明季哉)